ウソナキ。


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次の日、
彼を病院まで送りそして別れた後、アタシは帰りの電車の中で昨日の事をゆっくりと反芻する。


車窓からの景色は昨日と同じ穏やかで明るい。

気づけば電車にもこうして一人でも普通に乗れている。

ただ

たった

それだけのことだけれど

すごく嬉しい。


彼のおかげだ。