「・・・うん、そうだね」 その彼の今にも消え入りそうな笑顔にアタシは思わず背伸びして彼の首に腕を回して抱き寄せる。 「アタシが・・・側に・・・いてあげる」 「ミライ・・・」 耳元で安心したようなタクミくんの声が聞こえる。 そしてアタシはそっと彼から離れてカバンから携帯を取り出して家に電話する。