------------------ 「誰もいない・・・? ケイコさんは?」 アタシは彼に聞く。 「うん、 今日は帰らない日なんだ。 土曜で仕事ある日は帰りが遅いから、 だから今日は鳴滝さんのところへ行く日なんだ」 「そっか。 でもタクミくん・・・1人で淋しくない?」 アタシはなぜかふとさっきの東京駅で会った赤ちゃんのことを思い出した。