ウソナキ。


2人同時にその声の方を向く。


そこにはちょうどアタシたちが降りようとした階段のところで赤ちゃんを抱いていた
お母さんがいた。


たくさんの人に紛れてしまって赤ちゃんは怖がっているんだろうか。


そして
お母さんは赤ちゃんを抱きながら大きな荷物を持ちベビーカーをどうしようか躊躇しているようだった。