------------------- 「あ、東京タワーが見えてきた」 アタシはビルとビルの間から見える東京タワーを見て言った。 タクミくんが窓側のアタシの座っている席に寄って窓の外を見る。 「ホントだ。帰ってきたね」 新幹線はゆっくりとスピードを落とししばらく山手線と平行して走る。 そして案内を始めるメロディとアナウンス。