ウソナキ。


だって
退院もきっとすぐのはずなのに。


「話してたらね・・・。
すぐにでも行きたくなったから」


彼はカレンダーの円山公園を指差して言った。


「でも・・・」


「大丈夫、大丈夫。
行くんでしょ?一緒に」


笑って彼は答える。


そんなアタシたちをケイコさんは静かに微笑んで見守るように見ていた。