「うん、でも今はまだ紅葉には早いかもしれないけど・・・ だから逆に観光客もまだそれほどいないから静か。 紅葉でなくてもキレイなんやから」 「行ってみたいな。 ミライの住んでいた街・・・」 タクミくんの瞳はカレンダーの風景を見つめたまま。 アタシは思い切って言った。 「・・・行こう?京都」 彼はアタシの言葉に少し驚いた表情をして そしてまた笑顔に戻って言った。 「あぁ、そうだね。 ミライが言うと本当にできそうな気がするよ」