「お母さん、今日、用事あるから先に帰ってて」 そうお母さんに告げて診察の終わったアタシはタクミくんの病室へと急いだ。 お母さんの心配そうな 「大丈夫?」 っていう声が聞こえたけれどアタシは振り向かなかった。 彼の元に行くことが今のアタシにとって一番の安らぎの時。