「ミライと出逢った時はまだ暑くて・・・」 ちょっとだけ前のことなのに懐かしそうに彼は話す。 あの頃よりも風もだいぶ涼しくなった。 「空の下には・・・たくさんの人が生活していてたくさんの人がそれぞれの哀しみや喜びをもっている・・・ そういう風に考えたら俺の考えてることなんかホントに小さなことなんだろうけど」 彼は少し哀しそうな顔をして空を見上げたまま話をする。