ウソナキ。


それから思い出して言った。


「あ、でも先生、今、職員室へ行ってて。
まだもうちょっと帰らへんみたいやけど」


「いや、もういいよ。
先生いないのか・・・」


そう言って彼はしばらく腕を組んで考えてから続けた。


「じゃ、ミライが大丈夫ならちょっとだけここから抜け出さないか?」