「気になったからミライの通学路を辿ってきたんだ」 「・・・ごめんなさい」 アタシはそう言うだけで精一杯だった。 「立てるか?」 そう言いながら彼はアタシに手を差し伸べる。 ・・・あのときの。 夢の中では彼の手を取ったのか取らなかったのかわからなかったけれど 今、現実でのアタシはその彼の手を取ろうとしていた。