ウソナキ。


彼の瞳に引き寄せられるようにフェンスからアタシは離れる。

そして側にあったベンチに一緒に座る。








「へー。
常盤 ミライ(トキワ ミライ)かー。
・・・ミライって言うんだ。
可愛い名前だね。
俺は車折 タクミ(クルマザキ タクミ)」


「車折くん・・・?」


「タクミでいいよ。
あ、俺らふたりで一人だね」


「え?」


「タクミライってね」