ウソナキ。



「やっぱり、姉貴に何か言われた?」


どうしよう。

タクミくんの病気のこと、聞いたって言ったほうがいいのかな・・・。

どうしよう、どうしよう。


アタシは・・・。

あ、そうだ。

ウソナキ・・・。


そしてアタシが少し顔をしかめたとき彼はふっと笑って言った。


「ウソナキは・・・ダメだよ?」