私は家につくと
あの人の名前を
知らない事に気付く


しばらくしてメアド
をもらった事を思いだして

ケータイを開く

…倉崎 優人

ケータイに表示された
画面を見て私は
小さくつぶやく

「優しいに人…

…ぴったり」

メ―ルを送ろうと
メールをうち始めたけど

私はまた眠くなってきて
目をつぶる



…ねぇ、優人




私はまだこの時
想像もできなかったの



あなたと優しく名前を
呼び合える日が




…来るなんて