ケンカした時、リンが梓を呼んでくれて、一緒に泣いてくれた梓はやっぱりいちばんの友達。



少しは梓を見習ってカワイくなろうかな…。



「相変わらずキツいね、紅は」

「そう?」

「うん、超怖い先輩でぇす」



そうなのかな…。



でも1年生に媚び売ってまでよく見られたくもないし。



まぁあたしはあたしらしく生きるのだ。



そんな時だった。



放課後にリンと街を歩いてた時、知らないスーツの男に声をかけられた。



「君達さ、タレントとかに興味ないかな!?」

「君達?」

「彼女はモデルとかやらない?彼は俳優、興味ある?」



あたしとリンがスカウトされてます。



そりゃあリンはその辺のアイドルなんかよりカッコイイよ!?



でもあたしのリンだもん。



「興味ない」

「ふたり共美男美女なんだけどなぁ~…。まぁ気が向いたらここに電話してよ」



そう言って名刺を渡された。



リンは嫌いだろうな、こんな仕事。



「バンドで食ってくっつーの。なぁ?」

「そうだよね~…って…。はぁ!?」



突拍子ねぇ!!