そして迎えた夜。



風呂に入ってからひとりでベッドに潜り込んだ。



だけどやっぱり眠れなくて…。



リビングの電気を着けてテレビを見た。



恐怖感が襲って来る…。



毎日泣いてたあの頃を思い出してしまう…。



怖い、怖い、怖い…。



「もしもし!!ダメだった!?」

「努力はしてみた…」

「そっか、頑張ったね。偉いよリン」



紅の声を聞くだけで心が安定して行く…。



このままだと紅に依存してしまう…。



俺って弱いんだって改めて実感させられた…。



「電話切って寝る」

「平気?」

「声聞いたからなんとか。オヤスミ、紅…」

「うん…。あっ、リンはひとりじゃないからね!?いつでも電話してよ!?」

「わかったよ。バイバイ」



そのまま浮かんできた紅の家族。



幸せな朝…。



オヤスミ、紅…。



きっと、多分…。



絶対、俺は紅が好きです。



一生離せないのでこれから覚悟していただきます。



よし、寝るっ!!