ひとり<ふたり

【リン】



昼休みに紅を迎えに行ったら沈んだ顔で机に座ってた。



いつも一緒のちっこい友達が別のヤツといる…。



なんかあったっぽい。



「ベ~ニ?メシ行くよ?」

「あっ、うん…」



歩き方にも破棄がない…。



ケンカでもしたくせぇな。



「リ~ン!!今からお昼~?」

「うん、またね。ユキ先輩」

「今日も呼んでくれる?」



昨日は久しぶりにユキ先輩を呼んだ。



ユキ先輩は割り切ってる感じで楽だから。



『彼女一筋になったんじゃなかった?』



なんて言いながら、あからさまな態度と着けられたキスマーク。



いまさら気付いたけどかなりあまのじゃく…。



「あの先輩といたんだ…」

「紅には関係ないっしょ」

「そうだよね。浮気したってあたしはなにも言えないもん。あたしばっかり損してたって…」



なんか…泣きそう?



中庭に向かってたのをやめて生徒会室にやって来た。



ソファーに座らせた瞬間、俺に弁当を渡して号泣。



ホント、泣き虫…。