リンがくれたミルクティーを飲みながら休憩。



その時リンの携帯が鳴った。



凍りついたような表情…。



「リン?出ないの?」

「ちょっと…」



そう言って携帯片手に部屋を出て行った。



あたしといるときに掛ってくる女のコからの電話だって平気で出るのに…。



どうしたのかな…。



「母親か?」

「もしくは父親」

「今日はもう終わりだな。リンの機嫌が悪くなる前に帰ろう」

「そうしようか。紅も帰ったほうがいいよ?」



なんで?


ってか父と母がいたんだ…。



相当放任主義なのかな…。



なかなか部屋に戻ってこないリンが気になって…。



マキ君と叶に止められながらもちょっと覗いてみた。



「俺はあんたのオモチャじゃねぇんだよ!!」



へ?



なんかリンが見たことないくらい…キレてる…。



「あれは母親だな…」

「ねぇ紅、エアメールとか届いてた?」



確か前に来た時に届いてたみたいだったけど…。



お母さんって海外にいるの?



聞いちゃいけないような気がしてドアを閉めた。



なんだろう…。



リンの抱えてるものって…。