ひとり<ふたり

マキがお風呂に行ったのを見計らってリマを部屋に入れた。



「なんかあった?」

「マキ君の行く大学教えてほしくて…」

「聞いてないの!?」

「教えてくれなくて…」

「なんで!?」

「一緒のとこ行きたいのにダメだって言うの…」



また変な意地張ってる…。



どうせ頑張ってる姿を見せたくないとかそんなんだろ…。



弱いとこ見せないのがマキだから…。



「俺からは言えない…。マキに言っとくから安心しな?」

「ありがとう!!絶対同じとこ行こうね!!」



リマと別れる気はないんだろうけど…。



もう少し安心させてあげなよマキ!!



「リマ!!お父さんはマキのこと認めてくれた!?」



笑顔で頷いたリマにホッと一安心。



別れ話しは流れたかな?



「ふ、ふたりで…なにしてんの…」

「マキの進路の相談受けただけだよ。心配した感じ?」

「浮気かと思って一瞬めっちゃ焦った…」



珍しく紅が弱気っ!!