ひとり<ふたり

髪も乾かしてやるとパタッと寝た。



アイツら風呂入る気なさそうだ…。



朝風呂で揉めそう…。



紅に布団をかけて隣に入ると抱き着いて来る…。



あぁキスしたい…。



少しくらいいいよね?



チューだけだし…。



「んっ…ヤダぁ~」



その声ヤバイ!!



モヤモヤしながら眠りについた次の日。



顔がくすぐったくて目を開けると紅が俺の上に乗ってた。



くすぐったさは髪か…。



「な、なに」

「リンチャン、しよっか」

「は!?」

「リン不足なの…」



まだ夢の中?



それとも現実?



「待って!!」

「なに?」

「お前…誰?」

「…………」



ガツッとグーで殴られた…。



生身の紅じゃん!!



「もういい!!ちょっと勇気出したのに!!」

「ごめん!!夢かと思って…」

「現実と夢の区別くらい着けろ!!ってか…死ね」



グサッと来たよソレ…。



部屋を出てった紅とチャンスを逃した俺…。



バカなことしましたわ…。



マジ最悪…。