ひとり<ふたり

スタイルがよくて背も高い紅は目立つ。



モロバレじゃん…。



「よ~し、行くよ~!!」

「どんなプラン?」

「えっと、遊園地行ってお化け屋敷でくっつける!!」



遊園地なんてあんまり行ったことないや…。



はしゃぎすぎないように頑張ろう…。



待ち合わせの場所まで行くと神田君がひとりで待ってた。



浮かない顔しちゃって…。



「やっぱりやめない?梓はもうなんとも思ってないと…」

「そんなのわかんないでしょ!?」

「来なかったら帰るね?」



紅を怒らせないでね、神田君…。



俺はそれが心配だよ…。



しばらくしてからやって来た梓と4人で遊園地に向かうわけだけど…。



紅と梓、俺と神田君に別れてしまう…。



話しとかしないつもり?



「歩み寄んないの?」

「気まずいじゃん…?それに拒否られたらショックだし…」

「男ならビシッとキメるの!!」

「ですよね…」



ダメだこりゃ…。



俺も手を貸してあげる。