なんて思ってもかなりメンタルが傷着く。



イジメられたことなんてないから泣きそう…。



「紅っ!!」

「リン…」



息を切らせて片手に自分のジャージを持ったリンが駆け付けた。



殴らせろバカ…。



「ごめん紅…」

「どっか連れてって…」

「は!?」

「泣けるとこっ…」

「うん」



手を引っ張ってくれたリンはあたしをどこかに連れてってくれる。



涙で滲んで前が見えないよ…。



リンがいなきゃイジメられなかったけど…。



リンが来てくれなきゃあたしはどうしてたんだろう…。



「先生~!!ちょっと着替えさせて~!!」

「あららっ!!どうしたの!?」

「俺のせいで嫌がらせ受けちゃった感じ?」

「カーテン閉めて着替えなさい!!あっ、タオルタオル!!」



保健室でリンのジャージに着替えた。



リンの香水の匂いがする…。



「終わった?」

「ん…」

「入るよ?」

「…………」



リンがカーテンを開けて入って来る瞬間、ダーッと涙が零れた。