ひとり<ふたり

不謹慎だけどリンの気持ちが嬉しい…。



ちゃんとあたしの方を向いてる…。



「じゃあ傷付いたあたしはどうしたらいいの!?」

「俺に言わなかったヒメにも責任はあるんじゃないの?他にも方法はあったんだし」

「産めるわけないじゃん!!この歳で!!」

「俺も最低だけどヒメも最低だと思うよ。子供がいなくなった日、それだけ教えて」



リンがそう言ったらヒメは走って逃げた。



涙を目にいっぱい溜めて…。



「リンって最低…」

「だよね~…。でも俺が守りたいものは過去じゃなく今だから…」



その場にしゃがみ込んだリンの頭を撫でた。



よく頑張りました…。



誰にでもいい顔するリンなのに…。



「あれ?リン先輩じゃないスか!!」

「龍治?」

「なにやってんスかこんなとこで~!!超久しぶりっスね!!」



昔カワイがってたリンの後輩に会った。



そのままファミレスに直行。



昔のヒメとのことを知ってるコみたいで…。