そんな俺達がばあちゃんちで見たもの。



庭に出したバーベキューコンロの前にいる良久…。



お前ウザい!!



「母ちゃんから玉ねぎの差し入れ~」

「紅に会うための口実かコラ」

「だったらなんですか~?」

「帰れ。帰れ帰れ」

「パッと出のお前に言われたくねぇ」

「…………さっきチューしてきた~。超濃厚なの。じゃ、早く肉焼いてよ、良久」

「マジ気にいらねぇ…」



お前なんか紅は好きにならないよ。



だって紅の好きなヤツは俺だもん。



「リ~ン!!お父さんが明日プール連れてってくれるって!!」

「行く行く!!お前、着いてくんなよ」



厄介な幼なじみは廃除しとこう。



でも紅が俺の手を離れるような気が不思議としないんだ。



その笑顔が『ここにいろっ!!』って言ってくれてる気がして。



俺が紅から離れられないだけかもしれないけど…。



「超カワイイ紅…」

「お前マジウザい!!早く自分ち帰れよ!!」

「紅~!!夜に花火しねぇ!?」

「する~!!」



幼なじみ、手強かったです!!