次の日…

「…ここ…どこ…?」

自分がどうして寝ているのかがわからない。
というより、悪寒と頭痛がひどい。

「さむ…」

体を動かそうとするが、頭痛がひどく動かせない。

「佳奈っ」

「こう…」

「大丈夫か?ちょっと待ってろ…」

病室のドアを開け、

「佳奈が目を覚ましましたっ」

田村が廊下に向かって叫んでいる。
それが把握できない佳奈。
すると、

「佳奈っ」

清美と隆二が駆け寄る。

「おと…さん、おか…さん」

「やっと目が覚めたのね…大怪我して救急車で運ばれたのよ」

清美が涙を流しながら言っている。

あぁ…あの後にここに連れてこられたのか…

佳奈、状況がわかってきた。

「先生がずっと寝ずに付き添ってくれたんだぞ」

隆二が教えてくれた。
答えるのもままならず、笑おうとするが…とにかく体がだるい。