彼女は私の右手を その温かなぬくもりで包むと ドアの向こうへと誘って行く 此の瞬間 私の道が広がった 大丈夫だよ 彼女の左手からは そう伝わってくる気がした 手を引かれドアの向こうへ 一歩足を踏み入れる 私を縛る鎖が 音を立ててちぎれていく くるりとスカートを翻し 私を見て彼女は言った おはよう はじめまして 仲良くしてね 私が今まで かけてもらうことの なかった言葉たち…