スノウ

雪は積もるほどではないけれど、まだ降っていた。

幾らよけても容赦なく降るそれは、

今となっては村の人達にはうんざりする物と化している。

もう行くなと多くの人に注意された森の中。

何処を探してもいないなら、残る場所はそこしかない。

説教なら後でたっぷりと聞いてやろう。

今は彼女を見つける事だけが重要だ。

僕は森の中へと迷う事なく入って行った。

目指す先は傾斜の1歩手前の場所。そこにきっといる筈だ。