「学校に来てなかった間ずっと習い事と家庭教師に行ってたの?」

「まぁ……そういうこと」

なんかよく分かんないけど。

「今日のテストが終わったら……?」

「たぶん、母様のお茶席の手伝いして、鷹と柔道の手合わせして、家庭教師と勉強して……ってかんじかな……?」

そして涼が半東、母様が亭主だ。

「へ……?」

涼は今だに蘭をくっつけたままだ。

「剣ヶ峰理解できてねぇ」

「馬鹿だからな」

「に"っ!? ばかとか言うなぁ!」

だって馬鹿なんだもん。

「蘭、そろそろ離れて……」

その場から動けない……。

「あ。ごめんごめん」