宿題をやり始めて早一時間。
蘭と玲は苦戦していた。

「だーかーらー凡人良い?
ここはゼロ使っちゃいけないの!!
だからここは五になんの」

「え? だってこれ六個数字あんだよ?」

「あのね……」

玲は蘭の飲み込みの遅さに。蘭は問題の難しさに……。

と、そんな感じで終わったページ……二ページ。

「大翔先輩あれ好きなんですか?」

「……ん」

「俺と一緒ですよ。あ、アルバム持ってますけど聞きます?」

「涼が……良ければ」

「大翔が文で話してるさー」

「朱牡丹君スゴいねぇ」

「え? そうなんですか?」

なんて皆して仲良く話ながら入ってきた。

涼が、うぅっ……ΩÅΩ;


と、皆、蘭と玲に気付いたたらしい。