====================== 「…早く来てくれっ。」 一方、こちらは校門。 そこには一台の車が止まっており、一人、外にいた。 姫乃達と同じぐらいの年齢の男で、帽子で顔が隠れているが、確実に二枚目なオーラを漂わせていた。 「…そこの人、ここに入るなら名前と用件を言ってもらわないと。」 「え、あ、え?…あ、友達に大切なものを返してもらい忘れてて……。」 偶然、見回りをしていた警備員がやってきた。 余談だが、野瀬を注意したのもこの警備員である。