波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~





素直になるのが遅かった。


だから、大雅を傷つけた。


お父さんも傷つけた。






「杏奈、今日から2泊3日で俺ん家、泊まりに来い。これは命令や」



血を拭った手で、私の頬に触れる。



大雅の血や。




「エッチなことすんの?」



「あほちゃうか、お前。そんなことせーへんわ。説教や!!お前に話さなあかんことが山ほどあるから。寝かせへんぞ」





抱きしめてくれた。


中庭は、教室から丸見えで・・・・・・






大勢の生徒が私達を見ていた。




もう気にしない。


大雅ファンの視線も怖くない。





コーチにも、正直に全部話して謝ろう。







比べることなんてできない。


誰かが大雅の代わりになることなんてできない。




これから先もずっと。