波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~





「大雅のこと、本気で好きやねん」



「杏奈・・・・・・ 俺かて、ずっとお前のこと好きやったのに」





大雅の目は真っ赤になって、今にも泣いてしまいそうな顔をしていた。







「大雅、まだか」





足音が止まる。



お父さんの厳しい声。






大雅は、ゆっくりとお父さんの方に向き直す。


サラサラの髪が揺れる。





「最後のわがままやから・・・・・・ 俺のお願い聞いてくれへん?」




大雅は、その場で正座した。




駆け寄る私。


突き放す大雅。





私も一緒に正座した。





「何かあるとは思ってたが・・・・・・こういうことか。高校生の恋愛なんてすぐに壊れるものだ。そんなもので、お前の一生を台無しにする気か」



壊れへん。

絶対に壊れへん。


壊さへん。



私は一生大雅だけを愛す。


大雅も・・・・・・


同じ気持ちでいてくれるなら、何でも乗り越えてみせる。