波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~





「好きや…… 私、大雅のことが、好き」




「お前、頭おかしいんちゃうか?俺がお前を必要としたとき、お前は俺を捨てたんやで。そんな言葉…… 信じられると思うか?」






冷たい声やけど、顔は優しくて。



見上げたら、大雅の優しい顔があった。




眉を下げて、困ったような、泣いちゃいそうな顔。






「ごめん…… 大雅。 素直になれんくてごめん」






「なんでやねん。なんで今、そんなん言うねん。お前はどこまで俺のこと苦しめんねん……」





た、いが??



大雅の顔がくしゃくしゃになって、綺麗な瞳から大粒の涙がおぼれた。


私と同じようにしゃがみ込んだ大雅。





「せっかく、せっかく…… お前のこと忘れようって決めたのに」





私の手をぎゅっと両手で包み込むように握って、その手に大雅の口を当てた。





私の手に当たる大雅の歯。



涙を我慢する大雅の顔が愛しくてどうしようもない。