走る。 部活中のダッシュよりも速く。 アイツの元へ。 ごめんなさい。 コーチ。 私、やっぱりコーチのこと好きにはなれん。 「大雅っ!!!!」 全力疾走しながら呼んだから、思うように声が出やん。 職員用の駐車場に、大雅と大雅のお父さんらしき人がおった。 大雅の背中、めっちゃ寂しそう。 いっつもえらそうに肩で風切って歩いてんのに、今の大雅は…… 肩を丸めて、ぐったりとしてる。 「なぁ!!大雅!!」 大声で呼び止める。 さすが親子。 同時に、ビクっと驚いて、振り向いた。