「杏奈ぁ!!大丈夫か?」 「あんた、やっぱり大雅のことあきらめれてないんやん」 「噂やし、まだわからんって」 優しい私の友達。 大事な友達が、私の肩や背中に手を置いてくれる。 幸せもんや、私は。 「ごめん。ごめん…… どうしたんやろ、私」 無理して笑ってみた。 「無理せんでえーねん!!あほやな、杏奈」 亜子が私を抱きしめてくれて、私は子供のように声を上げて泣いた。 泣き声に気付いたんか、誰かが部室をノックした。 「はい?」 「どないしたんや?」 その声は、コーチ。