それからあたしと楓はホテルに行き愛し合った。 あたしの隣で楓は寝ている。 昔と変わらずかわいい寝顔だ。 楓は変わった。 本人は気づいているのかな。 テーブルの上にあるケータイが光っている。 多分歩だろう。 でも眠さに勝てずあたしは、楓の腕の中で眠りについた。 これが歩との出逢い。 この時は歩のこと何とも思っていなかった。 まだこの時は。