「どしたの?」 楓はあたしより遥かに身長が高い。 だから見上げてしまう。 「俺本気で鈴が好きなんだよ。」 楓は強くあたしを抱きしめた。 痛いくらいだ。 「分かってるよ。」 楓から体を離そうとしても、楓はあたしを離さない。 「だったら何で一緒に暮らしてくんねぇの? 鈴がホスト上がれって言ったらホスト今年中に上がるから俺を見てよ。」 楓の体が震えている。 寒さで震えているのかそれとも泣いているのか、楓に抱きしめられて顔が見えないから分からない。