「お前は産みたいのか?」 「わかんない…。」 実際今のあたしを考えても、どうにも出来ない。 家出状態だし、何しろあたしだよ? あたしが母親なんて無理だよ…。 「わかった。また来る。」 そう言って部屋を出て行った凌。 「ゔ……。」 「雫大丈夫かよ。」 「大丈夫…な訳ねぇ…。」 具合わりぃ~…。 「悪阻だな。何か食べれるか?」 「食ったら吐く…。」 マジヤバい…。 「寝る…。」 「あぁ…。」 あたしは悪阻と戦う日々が続く事になった。