「派手にやったね」 俯いていたあたしの顔を、大きな掌が覆い隠した。 その温もりは、光輝のモノではなかったけど…なんだか安心出来た。 「あゆは、周りをしっかり見て行動しないと。すっかり有名人になっちゃったよ?」 「…冬馬」 あたしの元に駆けつけてくれたのは…冬馬だった。 冬馬はしっかりとあたしの目元を隠したまま、光輝のクラスからあたしを移動させてくれた。 …目元を隠してくれたのは、あたしが負けず嫌いという事を誰よりも理解してくれていたから。 友達にしか出来ない行為だった。 .