光輝と付き合い始めて、一年が経った頃だった。
「あゆ!聞けって!」
「どうしたの?光輝」
ケータイを片手に、息を切らす光輝。
無事に進級し三年生になったあたし達は、クラス替えで違うクラスとなってしまった。
それでも、休み時間には毎時間会っていたあたし達だったんだけど…
こんなに息を切らして焦っている光輝は、このあたしでさえもあまり見た事がなかった。
「光輝…?」
あたしが問いかけても、言葉を発さない光輝。
…何かが起こりそうな気がする。
そう思った時だった。
「…受かった!」
「へ…?」
「映画の主演オーディションに…俺、受かったんだよ!」
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