その一言に、あたしの涙腺が刺激される。
「俺のマネージャーが、本当にあゆでよかった」
「…貞永」
「俳優としても人間としても、俺はあゆのお陰で成長出来たんだ」
「…やだ、何言ってんのよ」
「だから、俺はハリウッドでも頑張るから。日本で応援してくれている、あゆの為に…」
最後の言葉で、あたしの涙腺は決壊する。
気付けばあたしは、貞永から逃げるように走り出していた。
「あゆ…!」
叫ぶような貞永の声が、あたしの耳にズッシリとのしかかる。
…決めたのに。こんな日だからこそ、あたしはあたしらしく居るって。
貞永といつも通りに接しようって。
泣かないって、あれ程誓ったのに。
なのに…苦しいよ。
涙が止まらないよ。
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