「光輝っ…ハリウッドで俺の事を広めてくれても構わへんからな」
「じゃお言葉に甘えて宣伝させてもらうわ。“日本を代表するスキャンダル魔”だってな」
「あ…アホか!俺は“世界一彼女を溺愛するチャーミングな俳優”やで!」
「自分でチャーミング…」
「噛み締めて笑うなー!」
どわ…!と歓喜の声が充満する現場。
隼人はきっと、しんみりするであろう現場を盛り上げようとしてくれている。
それは、隼人流のお別れの仕方かもしれない。
「なぁあゆ…光輝ヒドイんやけど、助けてやー!」
いつの間にかあたしの元へとやってきた隼人は、あたしの後ろに回り込んでくる。
顎を使って「行ってや」というお願いをする隼人を、貞永はドス黒いオーラを纏いながら笑っていた。
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