「いつも迷惑を掛けました。言い合いにだってなりました。だけど、その事はお互いを信頼しているからこそ起こった事。…俺にとってのマネージャーは、その人しか考えられません。
―――今までありがとな、あゆ…」
最後の一言だけ、あたしに視線が向けられていたような気がした。
あたしを見る貞永の瞳は、今まで見てきた中で一番優しくて、光り輝いている。
初めて、「光輝」っていう名前がピッタリだと思った。
「―――っ…!」
口許を押さえて、声が出ないように気をつけようとする。
だけど、その抵抗も虚しく、あたしの目からは大粒の涙が流れ落ちていく。
…貞永と過ごした半年間で、あたしは相当な泣き虫になってしまったみたいだ。
そっと目を瞑ると浮かんでくるのは、様々な貞永の表情。
笑ったり、怒ったり、いじけたり、切なそうにしたり…
ごめんね、佐田さん。
今だけ、涙を流させて下さい。
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