秘密の★オトナのお勉強①




冬馬から離れてあたしに近付いてきた佐田さんは、まじまじをあたしの顔を凝視する。


そして次の瞬間、パンッ…!という乾いた音が、控え室を包んだ。


ジンジンと熱を持ち始める左頬を、あたしの手のひらが覆っていく。



…あたし今、叩かれた?




「ふざけんじゃないわよっ…!」



「佐田さん?」



「アンタがそんな顔してると、周りのみんなが心配するでしょうが…!」



「………っ…」



「気付いてないかもしれないけど、アンタはみんなに明るさを振りまいてんのよ!不幸ヅラ下げるのやめて、笑顔で居なさいよっ…!」




…こんな事を言われたのは、初めてかもしれない。


しかもよりによって、その事に気付かせてくれたのは…佐田さん。



あたしの周りを囲む人達は、こんな事を思ってくれていたの?

そして…佐田さんも…




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