秘密の★オトナのお勉強①




そして、無言で作業を進めていく。


インターネットに接続した所で、冬馬の寂しそうな声が聞こえた。




「あゆ…辛いかもしれないけど、無理しないでよ?」



「冬馬…大丈夫だって!」




きっと、冬馬達は落ち込んでいるであろうあたしを、励ましに来てくれたんだ。


その事だけでも、あたしは充分に嬉しいよ。




「ありがとうね二人とも!さ、仕事に戻った方がいいんじゃない?」



「そう…だね!蘭、そろそろ戻ろっか」



「ええ…」




何だか腑に落ちないような表情を浮かべる佐田さんを連れて、冬馬は控え室を出て行こうとする。


…その行動を、急に佐田さんが阻止した。




「中森さん…」



「佐田…さん…?」




佐田さんから嫌われているあたしにとって、彼女から名前を呼ばれた事は数える程しかない。


そんな事実があるからこそ、あたしは名前を呼ばれた事に驚きを隠せなかった。




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