「ごめんな、あゆ…」
「貞永…?」
お互い抱き合ったまま、貞永は謝罪の言葉を口にする。
その意味が分からなくて、あたしは貞永の胸の中で首を傾げた。
「俺、ハリウッドに行ってもあゆがマネージャーなんだと思ってた。そんな長い仕事だとは思わなかったから…」
「…う…ん」
「俺、正直後悔してる。こんな展開になるなら、俺は日本でずっとあゆと―――」
「貞永っ…!」
言葉の続きが安易に想像できる。
あたしは言葉の先を言わせないように、背中に回していた手を貞永の口に持っていく。
そして、静かに首を横に振った。
「ダメだよ、貞永」
「あゆ…」
.

