貞永が夢を掴むには、あたし自身の恋愛感情を捨てなければいけない。
あたしの恋愛感情を取るなら、貞永は夢を捨てなければいけない。
…そうなったら、答えは決まっている。
あたしの気持ちを無かった事にすればいい。
貞永は演技をしている時、いつも楽しそうな表情を浮かべている。
それは、心からこの職業を愛しているという事。
貞永の人生に関わる問題だもん。
あたしの一時的な感情を優先してはいけない。
「あたし…貞永のマネージャーじゃなくなっても、ずっと応援してるから…」
「あゆ…」
「だから…あっちでも頑張ってきてね…」
今のあたしには、貞永にこんな事しか言えなかった。
胸が苦しいけど、これは我慢するしかない…。
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