秘密の★オトナのお勉強①




「あゆ、お前…」



「あれ?嬉しいはずなのに…なんで泣いてるんだろうね!夢にまた一歩近付けるのに、そんな悲しい顔しないでよ!」




泣き顔でこんな事を言っても説得力ゼロだけど、あたしは必死に笑顔を取り繕う。


そんな状態のあたしを、貞永はそっと抱きしめた。

…貞永の体温が、気持ちいい。




「無理すんなって」



「貞永…?」



「あゆ、笑顔作ろうって思ってるだろうけどそれ無駄。…今は素直に泣いとけ」




あたしの身体の中に、スッと貞永の言葉が染み込んでくる。


さっき起こった出来事が、現実なんだって事を改めて思い知らされる。




「ば…バカッ…!あたし…必死に我慢…してた…のにっ…!」



「お前に我慢は似合わねぇよ」




貞永の一言一言が、あたしの心を溶かしていく。


あたしは貞永の胸にしがみ付いて、声を上げて泣いた。




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