秘密の★オトナのお勉強①




「神風さん…」



「という訳だ。今のドラマ撮影が終わり次第、すぐに日本を出国する。ハリウッドの方に迷惑を掛けても失礼だからな」




神風さんは必要事項をさっさと言い終えると、すぐさまソファーから立ち上がる。


この光景を見た小西さんも、慌てて立ち上がった。




「神風さん!俺―――」



「男に二言目は無いぞ、貞永。いいか、すぐ出発できるように荷物を纏めておくんだ」




キッ…!と厳しい表情で貞永を睨みつけると、神風さんと小西さんは談話室を後にした。



…小西さん、神風さんの前じゃ何も出来なかった。

それ位、神風さんの存在が大きいという事…?




「あゆ…俺…」



「うん。貞永はもっと優れた俳優になれるじゃない!よかっ―――」




素直に、お祝いの言葉を掛けてあげるべきなのに。


溢れ出した涙によって、その考えは無謀な物へと変わっていった。




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