「よかったね貞永。ハリウッドなんて滅多に挑戦出来ないんだし!」
それでも、あたしは自分の担当している俳優が、こうして他国から求められている事が何よりも嬉しかった。
…あたしは、軽く考えていた。
どうせハリウッドでの仕事はすぐ終わる。
あたしも貞永とハリウッドに向かって、色々な事を学んでいくんだ。
あたし達は…ずっと一緒。
そう安易な考えでいた。
だから…神風さんの言葉の意図に、気付けなかった。
「中森さん…」
「はい」
ふいに小西さんから名前を呼ばれる。
あたしの瞳に映るのは…少し悲しげな表情を浮かべた小西さんだった。
「…貴女は、貞永のマネージャーを外れてもらう事になる」
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